2019年3月30日土曜日

パターン作成における抽象化の重要性について&稼ぎテクニック紹介

まえがき
大往生の稼ぎプレイを行っていると「あるステージで得られた事象が他のステージにも転用できる」というケースによく出くわします。
例えば、1-5道中4000HITオーバーを目指して考案したパターンが2-5道中にも部分的に転用でき、結果として2-5道中の点数が数千万単位で伸びたことがあります。

このように、「あるステージで得られた事象を抽象化し汎用的な稼ぎ理論として確立する」「他のステージにその稼ぎ理論を新たに導入する」というサイクルを繰り返すことで、ゲームによっては爆発的な点数増加が期待できます。
大往生は特にこの「稼ぎ理論の抽象化」の効果が非常に高いゲームだと思います。

以下、具体例として抽象化した稼ぎ理論を一部紹介したいと思います。

蜂アイテム関連
■蜂アイテムはなるべく遅らせて取る

蜂アイテム取得時の得点は「HIT数×蜂アイテム素点」で算出されるため、なるべくHIT数を上げてから蜂アイテムを取ることで、数万~数十万点ほどの底上げが可能になります。
特に蜂アイテム素点が高くなってくる2周目では意識する価値が大いにあります。

■蜂アイテムはなるべく遅らせて出現させる
右下の池にある蜂アイテムの出現をギリギリまで伸ばす

蜂シリーズ全作品共通の仕様として、蜂アイテムを出現させた際にもコンボ点が加算されます。つまり、なるべく周囲の敵を倒してコンボ素点を上げてから蜂アイテムを出現させることで、数千~1万点ほど点数がお得になります。
このテクニックは蜂シリーズの中では主に怒首領蜂で使用されており、大往生プレイヤーには馴染みのないテクニックかと思います。大往生ではゲージ管理や立ち回りの都合もあり、なかなか使い所が少ないですが、使える場面では積極的に使っていくと上手くなった気分になれます。

ハイパーシステム関連
■レーザーコンボ中にハイパーを発動させる際は発動タイミングに気をつける


2-3中ボスから得られた理論です。
レーザーで敵を炙ってる最中にハイパーを発動させて再度レーザーを撃ち込むケースがあります。こういったシチュエーションにおいては発動タイミングをしっかり意識しなければなりません。
ノーマル時炙りのHIT加算が発生した直後のタイミングでハイパーを発動しても、内部的にはまだノーマル時炙りのHIT加算(約18フレーム毎1HIT)になっているため、次のHIT加算まではノーマル時のHIT加算周期が適用されてしまいます。
このため、レーザー炙り中にハイパーを発動させると、タイミングによっては最大17フレームもの間全くHITが加算されない現象が発生してしまいます。

これの回避策は大きく2つあります。

  1. ハイパー発動直後に敵を1体破壊してから炙り始める
  2. ハイパー発動タイミングを調整する
1つ目はハイパー発動直後に敵を破壊する方法です。敵破壊を挟むことでコンボ周期が一旦リセットされるため、前述のような損失を根本的に抑えることが可能です。

2つ目はノーマル時炙りのHITが加算される直前のタイミングでハイパーを発動することです。要はHITが加算されないタイミングを出来るだけ絞りこむことで損失を最小限に抑えるという狙いです。さながら音ゲーばりのタイミングのよいボタン押しが求められる上、損失のブレが出やすいため、基本的にはあまりやりたくない手段といえます。

■レーザーで敵を炙っている最中にハイパーが終了するようにする
ハイパー終了直後、ノーマルレーザーが当たり始めた1フレーム後にすぐHIT加算が発生しているシーン

上述のようにノーマル時とハイパー時でHIT周期が異なる仕様を逆に利用します。レーザー炙りを行っているタイミングでハイパーを終了させることで、最低でも1HITオマケでコンボを稼ぐことが出来ます。

小ネタレベルではありますが、非常に汎用性の高いテクニックなので全体の底上げが期待できます。

ゲージ管理関連
■ザコヘリなど柔らかい敵はショットで破壊する、硬い敵はレーザーで炙る
ごく一部の例外を除いて、ザコヘリなどの柔らかい敵はショットで纏めて破壊することでコンボゲージの伸びが良くなり、結果としてハイパーゲージが上昇しやすくなります。
これとは対象的に、中型機などの耐久力のある敵は出来るだけレーザーで炙るとゲージ効率が良くなります。
これは大往生のゲージ稼ぎの鉄則とも言えるテクニックなのですが、細かく意識することでかなりのゲージ量を絞り出すことが出来ます。

■ショットキャンセルを使用する
ショット状態からレーザーに移行する際、ショット量を最小に抑えたままレーザーに移行できるテクニックです。レーザー移行時のショットの無駄撃ちがなくなるため、結果的に各所のコンボ繋ぎの安定度を改善することが出来ます。
それ以外にも、敵を残すのに利用したりゲージを抑制したりなど汎用性が非常に高く、1%単位のゲージ調整が必要になる場面で大活躍してくれます。

A+C→Cのみ離しという、まともにSTGをやっていたらまずやらないような押し方なので取得難易度がやや高いですが、一旦取得するとあらゆる箇所での応用が可能になります。

■1ハイパー所持状態の時間をなるべく減らす
1ハイパー所持状態を出来るだけ避けるため、ハイパー2個が確実に同時に取れるタイミングで取る
大往生は「ハイパーの所持状態によってゲージ増加量が変動する」という隠し仕様があります。具体的には、増加率は順番に5<1<0≒2<3<4の順で変動します。
この増加率の法則から、「1ハイパーを所持している時間が長いほどゲージ効率が悪くなる」ことが分かります。
よって、1ハイパー目が降ってきても、場合によってはすぐハイパーアイテムを取らず、ギリギリまで泳がせることで多少ゲージ効率が良くなります。

■コンボバグ対策を取る
このツイートのように、大往生には「ハイパーゲージが100%まで溜まった瞬間にノーマルレーザーで敵を破壊するとコンボゲージが回復しない」という、稼ぎにおいてはかなり致命的なバグがあります。
特にBタイプの1-4では、Bタイプ特有のハイパーゲージ量の増えにくさが原因でこういったケースが頻発しがちです。(※A-EXであればほぼ気にする必要はないです)
そのため、以下3点の対策を取り、コンボバグ発生を抑制します。
  1. ゲージを出来るだけ抑えて(或いは増やして)バグ発生地点でゲージが溜まらないようにする
  2. 立ち回りを工夫してバグ発生地点を作らないようにする
  3. 蜂アイテムのゲージリセットを利用する
1つ目はコンボバグ発生ポイント直前であえてゲージが無駄になる行為をし、ゲージが溜まらないようにする手法です。一番平易な方法で、ゲージのブレに左右されやすいなどのデメリットがありますが、導入が楽なため汎用性はあります。

2つ目はそもそもバグが発生するような立ち回りをしないようにする、というアプローチです。上記ツイート内で紹介したコンボバグの対策ではこの手法を選択しました。
ゲージが溜まりきるまでは左砲台を炙りに行かず、3ハイパー目が降ってくるタイミングで炙り開始

3つ目は蜂アイテムを取得した時のゲージリセットを利用した手法です。蜂アイテム取得時に、HIT数によって0%~30%のハイパーゲージを得ることが出来るのですが、この時、「蜂アイテムによってゲージが増加してもハイパーゲージが100%以上にはならない」という仕様があります。
(例:ゲージ80%の状態で蜂アイテムを取得し30%増えてもゲージは100%のままになる)
本来このゲージリセット仕様は損失になるのですが、コンボバグ対策という面ではこの仕様が有利に働きます。つまり、無理やりゲージを100%にしてしまうことでコンボバグが完全に起きないようにすることが出来るのです。このテクニックも一部箇所では有効に働くので、覚えておくと便利です。

おわりに
久しぶりのブログ記事ということもあり長々と書いてしまいましたが、この記事で言いたいことは、「抽象化はパターン作りにおいてとても大事なものである」ということです。
実はここで紹介した稼ぎ理論自体はそこまで重要じゃなく、「へーこんなのがあるんだー」ぐらいに思って頂けたら私としては十分です。
私が普段大往生のパターン作りで思っていることを発露したかったがためこの記事を書くことに至ったわけですが、もし参考になれば幸いです。

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